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COVID-19

2021.03.31

在学生向け

2021年度の教育方針について 中山学長からのメッセージ

皇冠体育官网感染拡大下における大学の姿勢

新入生?在学生のみなさん、いよいよ2021年度の新学期が始まりますが、ついに山形県や宮城県からも緊急事態宣言が出され、本学の学生にも数人の感染者が出ています。学生のみなさんも、これから始まる大学生活に大きな不安を抱いていることでしょう。

残念ながら、皇冠体育官网の感染拡大は先が見えません。
全国的な緊急事態宣言や行動制限でも効果は薄く、ワクチンの接種時期も未定で、治療薬もまだありません。

この事態に大学はどうするべきなのか。
結論から申し上げると、東北芸術工科大学は大学を閉じることなく、このまま慎重に教育活動を維持します。

本学は、昨年当初から保健所や専門機関のご指導をいただきながら感染防止策を強化してきました。
マスク着用と手指消毒の徹底、教室での距離の取り方、換気の方法、ネット環境の拡充をはじめ、密集を避けるための学食の改善や、通学バスの分散利用、時間割の改定など、今できることを現在進行形で積み重ねてきています。

2021年度は、それらをさらに強化しながら、「通学?対面型授業」を中心に、一部の「リモート型授業」を併用した「ハイブリッド体制」による教育活動を維持します。


こんな社会状況なのに、なぜ大学を閉鎖しないのか?

本学は昨年春に大学施設を一斉閉鎖し、前期の授業を全てリモートで行いましたが、そこで大切なことに気づきました。
大学の役割は、単に授業を配信することではなく、学生の学ぶ機会と環境を守ることです。
学ぶために在籍している学生の、貴重な学ぶ機会を制限し続けていては、別の健康被害を引き起こす可能性も高まります。

大学と教職員は対策マニュアルを更新しながら、より一層感染予防対策を強化し、学生が学べる環境を可能な限り安全に保つことに注力します。

学生のみなさんも、もう大人の一員です。一人一人の責任ある行動と、お互いを気遣う姿勢を忘れずに、ウイルスから身を守ることに注力してください。

特に放課後の会食?飲み会等の集まり、互いの住居を訪問し合うなどの危険な接触機会を自粛し、決して無責任な行動による集団クラスターを発生させることのないよう、慎重に行動してください。


学びの環境を守るために

全国から学生や教員が集まり、外部からの専門家が行き来している光景は本学の文化です。しかし同時に本学の活動が、みなさんのご家族、市民や県民、世間に対して不安を与えていないか?ということに十分な想像力を働かせなくてはなりません。

本学の活動を守り抜けるかどうかは、我々一人一人の責任ある行動次第です。慎重に慎重を重ねた姿勢で臨まなければ、みなさんの学ぶ機会も、そしてご自身や家族の健康も守ることはできません。

本学はアート&デザインの大学として、これまでも様々な難題をアイデアと行動で乗り越えてきました。
今は世界中が我慢している時間です。大学施設の使用や、学外活動には多くの制限が残りますが、
こんな今だからこそ、やれないことを数えるのではなく、やれることに集中し、皆で協力してこの大学を守りましょう。


2021年3月
東北芸術工科大学 学長 中山ダイスケ