[優秀賞]
古畑千羽|もしも皆が信じたならば
三瀬夏之介ゼミ
2400× 4266mm 木製パネル、胡粉、岩絵具、水干絵具、箔、寒水粉
信じ信じられ、残していく意思があれば存在証明は可能になる。
一人では形にならないものがあっても、人と繋がり、支え合うことで美しいまま色褪せないものを生み出すことができる。
しかし永遠に存在し続けることはできない。
だからこそ切に願う。もしも~ならばと。
三瀬夏之介教授 評
あなたの眼前にある純白の社は、神社巡りをライフワークとする古畑が、その構造や意匠を分析し、独自に組み合わせて作り上げた、この世には存在しない理想の依代である。そこにフィールドワークで採取された神社の映像が投影され、そのズレからは全国各地の様々な祈りの形が見て取れる。
展覧会の実践授業では、県内四つの神社を展示会場とするための交渉を重ね、日本神話をテーマとした展覧会を実現させ、卒業後は神社仏閣の授与品を製作する会社に就く古畑の作品には、「この時代に何かを信じることは可能か?」という切実な問いが秘められている。