豊島爽楽|山形県東根市の水と暮らしの価値~水と暮らすまち~
山形県出身
渡部桂ゼミ
紙
水は生き物が生きるうえで必要な資源であり、一番身近にある資源である。例えば、料理をするときや体を洗う時など、生活の要所で必ず使われる物質である。歴史的には、大きな河川の近くでは、農作物の栽培や交通のしやすいことから文明が造られやすく、東根市にも遺跡が複数見つかっており、水辺の遺跡が知られている。このように水は、古くから生物と共にあったが、近年では世界全体で人口が増加したことによる河川の埋め立てや汚染の環境問題が発生しており、きれいな水資源を後世に残していくことが難しくなっている。理由は住民の高齢化による管理問題や最近のNHKでニュースになったPFASによる水質汚染問題である。東根市は、山形県の東側にあるまちで、交通の利便性が高い。東根市は、扇状地が発達しており、きれいな水が豊富に湧き出ている。近年、商業施設や福祉施設、産業の立地により人口を増やしているが、水資源への意識は低いのではないか。
本研究では、暮らしを支える水資源とその価値を明らかにし、東根市にとって安全できれいな水を使い続けられるまちづくりへの足掛かりとなる研究にする(図1)。東根市は扇状地が発達しており、きれいな水が豊富にある。その豊富な湧水を利用したまちづくりができるのではないかと考えた。大富地区を選んだ理由は、特に湧水が集中する点や市の魚である「カクレトミヨ」の存在も理由の一つだが、山形空港が近隣にある東根市の町中にある地域であることも理由の一つである。東根市のことや大富地区の湧水地、水への価値観、まちづくりへの利用していきたいかを調査し、大富地区の水に関するまちづくりを考える。
文献調査より、東根市は、水資源を多数持っている土地である。また東根市の土地や六郷町の事例?現地調査、大富地区のアンケート?ヒアリング調査をすることができ、比較したところ、約100件の湧水や湧水と共に現在も生活してきた地域であること、後世に自然を引き継ぐ取組み、生息している生物の共通点が見つかった。違いとして、六郷町が数件の湧水を公園にするなどの取り組みを行うことで、行政が関わることと違い、大富地区は個人利用?管理する湧水以外が存在していない点である。地蔵沼も県所有であるが、貸出がされていたことから、水を無駄なく人の生活内で利用しようとする思いが見えた。アンケート?ヒアリング調査を通して、「現在の環境を大切にしていきたい」という思いも見えた。