[優秀賞]
矢内彩裕|インクルjoy!
福島県出身
進藤やす子ゼミ
ガイドブック 塗り絵等
一見、線のない真っ黒な紙。これは見える人と見えない人が一緒に塗り絵を楽しむ、新しいコミュニケーションの方法です。私の祖父が視覚に障害があることをきっかけに、この塗り絵は生まれました。この展示を通して、さまざまな背景を持つ人々が一緒に楽しむことができ、視覚障害への理解を深め私たちの社会がもっと優しさで溢れることを願っています。
進藤やす子 准教授 評
見た目からは想像できない大食漢の矢内さん。卒業制作も「食」関係になるのかなと思っていたところ、視覚に障害がある人でも楽しめる物を作りたいとのこと。聞けば彼女の祖父はとてもアクティブな視覚障害者。そんな祖父が、矢内さんの姉の卒業制作展には「行っても仕方ない」と話したのがとてもショックだったそうで、「おじいちゃんにも来て楽しんでもらいたい!」と一念発起。以来盲学校に幾度と足を運び、アドバイスをもらい「さわる黒い塗り絵」を完成させました。これは「さわる本」の研究をしている団体からも高い関心を寄せられています。そして卒業後は、東京にある健康宅配食の企業でインハウスデザイナーとして働きます。彼女の優しい気持ちと温かみのあるデザインが存分に活かされることでしょう。