卒展の様子

文化財保存修復

作品の状態を見極め、修復方法とその考え方を学ぶ立体修復と平面修復の分野、文化財の保存方法の研究を行う保存科学の3分野を学んだ学生による展示および論文を発表します。

歴史遺産

歴史、考古、民俗?人類の3分野を軸とし、縄文から現代まで人々がたどってきた歴史と、育まれてきた「もの」と「こころ」の軌跡を追求してきました。フィールドワーク等、現場で実践的に学びながら、地域に生き、地域を支えるための歴史哲学を探ります。会場では展示および論文発表を行います。

日本画

自然素材の顔料で描く日本画には、古来から受け継がれる伝統美と、新しい挑戦があふれています。各地へのスケッチ旅行や岩絵の具制作など、日本画の奥深さ、自然を描くことを根底から見つめる精神性を大切に、表現力を磨いてきました。山形の雄大な自然からインスピレーションを受けて制作した本学ならではの作品が並びます。

洋画

絵を描く力は新たな価値を生み、人々が楽しめる世の中を誘発します。絵画というメディアを柔軟に扱い活用する知識と技術、そして分野を超えて創造するイメージ力と表現力に裏付けられた、多彩でダイナミックな作品が会場を埋め尽くします。

版画

描画や彫りの試行錯誤を原版の上で繰り返し、心を込めて刷り上げることで、白い一枚の紙は一瞬に作品へと生まれ変わります。幅広い制作スタイルや技術を持つ教授陣の指導のもと、銅版画や木版画、スクリーンプリントなどの「版」表現を探求してきた学生がそれぞれの個性を発揮し、独特の作品群で会場を埋め尽くします。

彫刻

山形の開放的な自然を最大限に活用しながら、塑造?石彫?木彫といった天然素材を用いた作品制作により、豊かな感性と創造力を磨いています。山間部で木を伐採?調達する「木こり実習」、地域での石彫作品設置や展覧会など、ものづくりの源流から体得する実践的な学びを多く展開しています。金属や既製品を使った現代表現なども様々に試みながら、発想を形にする造形力と思考力を高めてきました。自己の純粋な表現を追い求めて、心身の全てを使って制作に打ち込んだ作品が展示されます。

工芸

工芸は常に身の周りにあり、人の内面に近い存在です。時代ごとに変化しデザインされ、長く愛用される「心と身体の健康」を支えるモノたち。漆のお椀や陶器のカップ、アクセサリーなど、私たちのライフスタイルを彩るさまざまな現代の工芸作品をご覧いただけます。

テキスタイル

私たちに触れる最も身近な存在であるテキスタイル。人類の歴史の中で、身体を取り巻く環境(社会)によって、絶えずその形を変化させてきました。本コースでは、染織技法や地域特有の素材と向き合う体験を経て、既存の価値基準にとらわれないテキスタイル表現に挑んだ作品群をご覧いただけます。

総合美術

「アートの力を社会に活かす」をコースのビジョンに掲げ、アートを生かした新しい学びの場を作るための造形力、ファシリテーション技法などを学びます。アートワークショップのスキルを身につけた学生たちが、多様な表現を用いた制作?研究発表をご覧いただけます。

文芸

すべての作品が「コンテンツ」と呼ばれ、純文学、漫画、ラノベ、ゲーム、アニメ等のジャンルがフラットに並んでしまう時代が到来しています。そんな変革の時代、さまざまなジャンルを俯瞰し、横断的かつ柔軟に結びつけながら、物語を生み出していく力を学びます。会場では、学生が執筆?編集した書籍をゆっくり読むことができます。

プロダクトデザイン

家電、自動車、家具、生活用品などの製品、住宅や店舗などのインテリア、そしてインターフェイスデザインまで、生活を支え彩るものを創造できるデザイナーの育成を目指す本学科。社会、地域の課題から発想したもの、素材の可能性を追求した研究、言葉から形態を発想した作品など、従来の枠組みを超え、生活の豊かさを提案した作品が並びます。

建築?環境デザイン

山形の豊かな自然や伝統、都市の環境を生かし、未来のライフスタイルを考える際に求められる暮らし方や建築のデザイン、環境問題などを総合的に研究してきました。エコロジーやコミュニティ拠点など、ハードだけでなくソフトも含めて考えられた、興味深い作品が展示されます。

グラフィックデザイン

五感を豊かにし、デザインで確かな未来を切り拓けるクリエイターの育成を目指し、ポスターや雑誌、パッケージデザインなどのほか、公共サイン、高齢化社会での情報提供のスタイルなど、新分野へも積極的に取り組んでいます。視覚的な部分だけでなく、課題解決を可能にする機能をもった美しい作品群で会場を埋め尽くします。

映像

動きや音、ストーリーを組合せて、メッセージを伝える映像。技術革新で映像は、より私たちの身近な存在になっています。現役の映画監督やクリエイターの指導のもと、映画やCG、アニメーション、写真など、映像表現の世界を存分に楽しめる展示となっています。

企画構想

新たな価値を生む「企画力」を身に付け、人や社会を幸せにする方法を常に考えている本学科の学生は、日常に埋もれた価値を再発見し、魅力の引出し方や表現方法、コミュニケーションを駆使して進めてきたプロジェクトの成果発表をそれぞれのやり方で伝えます。

コミュニティデザイン

地域の人が幸せに暮らすための幅広いデザイン手法を習得し、地域活性を中心に、防災、スポーツ、地域の医療?福祉などの分野で研究を行ってきました。コロナ禍においても地域の課題解決を実施した柔軟な研究成果を、個々のブースで発表します。

こども芸術大学 認定こども園

日々の活動を通して、「イメージ(想像)すること」と「それを形にすること(創造)」の面白さを感じてきた子どもたち。見聞き、経験した事を土台に、年長児19名が、架空の動物たちを考え、視野や発想の広がりを表現します。また、年長組の保護者たちが、これまでの子育ての中でのエピソードや思い出の品を紹介します。